本当はこんなことを書くはずじゃなかった。
初めての下北沢mona recordsに行って、クリスマスライブのことを書くはずだった。しかし、見てはいけないニュースを見てしまい、楽しい気分がすっとんでしまった。
フジファブリックのボーカル・ギターの志村正彦氏が12月24日に永眠したという。
2003年にwafflesを知って好きになってライブをいっぱい追っかけていて、
対バンでRUNT STARというバンドを知った。RUNT STARを目当てに渋谷のエッグマン(当時はエッグサイトだったかもしれない)に行ったらフジファブリックが対バンで出演していた。(気になったので検索してみたら、2003年4月6日エッグサイトで、しかもwafflesのイベント紅茶唄3だったみたい……。それ以降、それ以外のライブでruntとフジファブが一緒に渋谷でやったライブが見当たらなかった……。曖昧な記憶で書いてしまいました。すいません。)
その時すでにオリジナルメンバーが居なくなっていたのかどうかは覚えてはいないけどとにかく上手くないけどなんか良いって感じのするバンドだったのが印象的だった。その後、EMIからメジャーデビューして注目されていた。それぐらいの時の曲で局所的に好きになった曲が「銀河」「陽炎」「モノノケハカランダ」だった。この3曲がとにかく好きだった。
本当かどうかはわからないけれど、メジャーデビューするためにバンドのオリジナルメンバーを辞めさせてメーカー経由でメンバーを入れたとかそんな話も聞いたりしていたので適当な時期に解散するだろうとか思っていた。
ところがそんなこともなく志村氏は逝ってしまった。
たった3曲が好きだっただけ。たった1回たまたまライブを観ただけ。久しぶりにライブに行ってみたいなと思っていただけ。なのになんでこんなに悲しいのだろうか。
この数年でとにかくひとが死んだというニュースが非常に気になるようになっていた。どこかの国で全く知らないひとが死んだというニュースでも悲しかった。好きな曲もあった忌野清志郎氏や加藤和彦氏やアベフトシ氏がなくなったニュースを見てももちろん悲しかった。でも一度も生で観たことがないひとたちだったのでそんなには悲しくはなかった。でもたった一度でもライブを観たことがある、同じ空間にいたことのある志村正彦氏が死去したというニュースはとにかく悲しかった。好きな曲を生で聴きたかった。もう聴く機会が永久に訪れない変わることがない事実が悲しかった。
フジファブリック「陽炎」
あまり書きたくない言葉だけれども、合掌。
ふと思った。もしもCHAGE氏やASKA氏、井上陽水氏、クラプトン、ペイジ、ジェフ・ベック、wafflesのメンバー、こういったひとたちが亡くなったら僕はどうなってしまうのだろうか。怖い。できれば僕よりも長生きして欲しい。wafflesのメンバー以外は年齢的にほぼ無理だと思うけれど。
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