桜の美しさと醜さ

桜を見ると思うことがあるのです。

桜の美しさや儚さをテーマにしたうたは多くあるのに、醜さをテーマにしたうたはないのか、と。

去年は池袋にオフィスがあって、たまたま帰り道に桜が多くあって、たまたま強い風が吹いて桜吹雪に包まれた一瞬の感動はあったのですが、その後のアスファルトを埋め尽くそうとする桜の花びらに、アスファルトにへばりつく桜の花びらに、酷く醜さを感じたのです。

それでだいぶん自分の考えが”桜＝醜さ＞＞美しさ”という図式が強くなっています。桜の醜さをうたううたがあってもいいのではないかと思う、そんな春なんです。