昨日はwafflesのライブに心を打たれて素晴らしい夜でした。
そして恥ずかしながらまた感情を露にした稚拙なエントリーを書いてしまったのですが、なぜかブログって感情的なことを書くとアクセスが伸びる気がするんです。不思議と。
それにしても昨日のwafflesのワンマンライブは素晴らしかった。何が素晴らしかったって挙げてみればきりがないくらい。
ドラムがオリジナルドラマーの木村氏で、ニューアルバムからだけでなく木村氏が在籍していた時の曲も多く演奏された点も素晴らしかった。よくよく考えてみれば僕がwafflesを知ってから木村氏が脱退するまで1年ぐらいしかなかったんですよ。その間に20本ぐらいライブを観たのですが、その時は19〜20歳だった僕は感受性が今よりも敏感で約1年間の間に木村氏のドラムが心の奥底に刻まれていたのでしょう。演奏がというかそこに居るという事実が特別だったんだと思います。
そして今回のワンマンライブの特徴として、トランペットとトロンボーンが参加する曲やチェロが加わる曲があったという点も大きいです。
ライブ中盤頃にミニアルバム『君の魔法』に収録されている「月に消される」が演奏され、その時のトランペットが叙情的で曲の雰囲気をより引き立てていました。「月に消される」ってピアノと歌だけでも好きなんだけどトランペットってすごいなと思いました。
チェロが加わったアルバムバージョンの「ボート」や「poplar」も良かった。何よりライブハウスであんなにきれいにチェロが聴こえるとは思っていなかったので驚いたりしました。
更にはwaffles史上初のギターのジョナさんのソロコーナーがありました。ミラーボールまで回っていました。つまり、ミラーボールが流れるような音楽でしたよ。意外にも。
そして終盤の「ざわめき」「花火」「tokyo.station」とニューアルバム『ballooner』からのアップテンチューンにやられました。「花火」はもちろん正式タイトルが決まる前からライブで歌われていた「tokyo.station」で僕はもっていかれちゃいました。
「tokyo.station」はけっこう前から曲ができていたそうで古いwafflesテイストだそうです。僕にはぜんぜんそんな気がしませんでしたが。あとこの曲はドラムのフィルインがかっこよくて木村氏のキレ味が炸裂していました。っていうか、こんな木村さんのドラムはじめて聴いたかも。この曲は詩も曲もくぁswでfrtgyふじこlp;@:って感じです。そして本編は無難にニューアルバム『ballooner』のラストに収録されている「19才aorora」で締まりました。
アンコール1曲目はミニアルバム『pool』収録の「プールサイダー」でした。木村氏のドラムがまたぐっとくるんですよ。曲調もそうなのですが幸せな気分にさせてくれる曲のひとつです。アンコール2曲目はピチカートファイブのカバーで「悲しい歌」でした。オリジナルじゃないからあまり歌は良くなかったですが、ジョナさんの貴重なピアノ演奏がおもしろかったです。
そしてアンコールラストはアルバム『cinematic』収録の名曲「たびびとより青へ」でした。イントロのピアノを弾き始めるまで「たびびとより青へ」じゃないだろうか「たびびとより青へ」じゃないだろうかと願いにも似た想いをよせていたら本当に「たびびとより青へ」で、イントロだけで泣きそうになりました。この曲は初めて聴いたその時から今でも大切で重要な曲です。1番が終って間奏に入りギターやベースやドラムが入った瞬間は忘れられません。そして歌は最高潮を迎えて静かに終るのです。
アンコールが終わり、バンドメンバーがはけて、少しずつ会場が明るくなっていったのですが、拍手が鳴り止まずまさかのダブルアンコールがありました。本当の意味でのアンコールは1stミニアルバム『one』収録の「トウキョウ」でした。木村氏がドラムを叩ける初期の名曲のひとつということで急遽決めたそうです。「トウキョウ」もたくさんライブで聴いてきたけれど今回の演奏は感慨深いものがありました。黄昏、けだるさ、情熱と複雑にそれぞれのエッセンスが混ざり合う「トウキョウ」の演奏でワンマンライブは終りました。
今思い出しても素晴らしい。ソロコーナー合わせると22曲? 演奏曲数も過去最高でしょうか。wafflesは幸せと感動の固まりです。loveとも言える、そんな音楽です。
やっぱりwafflesとか素晴らしい音楽は世間にたくさんあると思うのです。素晴らしい音楽がもっと多くのひとの耳に触れることがあれば良いなと思います。そして僕はそんな音楽をもっと知りたいし、誰かに伝えたいのです。
そう思っていた19才の頃を思い出した、というのは出来過ぎているでしょうか。
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