ちわっす。
9月22日に発売されたエリック・クラプトンとサンタナの新譜をAmazonでポチっとしたのでなんとなく感想を。
Eric Clapton『Clapton』
Amazonの商品説明に書いてある通りの内容でした。
まさに”ジャジーかつブルージー”
それ以上でもそれ以下でもないという感じです。
Eric Claptonの2000年代の作品を聴いたことがあるひとであれば今のClaptonならこうなるんだろうなというとても素直な作品です。プロデュースに近年のコンサートのメンバーで活躍しているドイル・ブラムホール二世を起用しているのも自然な成り行きだと思います。
今回の作品の仕上がり(ミックスとか録音ね)がとても僕の今の好みにピッタリ合っていて、すごく聴きやすいです。たまたま家にあるスピーカーと相性が良いのかもしれませんが、ボーカルがまず最初にくっきり聴こえてきて、各楽器が周りをカバーしていてしかも邪魔しあっていないちょうど良い間を楽しむことができます。特に管楽器やピアノをアレンジの中心に持ってきている楽曲がおすすめです。
最初に書きましたが、アルバム『Clapton』はまさに”ジャジーかつブルージー”な歌物アルバムです。
続いて、サンタナの新譜を……。
[1回]
Santana『Guitar Heaven : The Greatest Guitar Classics Of All Time』
収録曲を見てこれはすごそうなアルバムだと思い、収録曲のすごさだけで浮かれて購入しました。これは完全に企画物のアルバムだと見ればすぐ分かるはずでしたが、浮かれて何も考えずに買ったのを少し後悔しています。(企画物のアルバムだとちゃんと気づいていれば後悔は無かったと思いますが)
まず、このアルバムの企画はどこから出た物なのか。
サンタナ本人、サンタナのマネジメント側、レコード会社側、あまり無いかもしれないけど外部、恐らく予想されるのはこの4者からだと思うのですが、サンタナ本人からカバーアルバムを出したいと言うのであればもっとブラックミュージックが中心になるのではないかと。なぜかというと、サンタナはwoodstockに出演を依頼された時に他の出演者にもっと黒人を増やして欲しいと主催者側に要求を入れたほどの人間です。それで白人ばかりのバンドの曲を中心にカバーするのは不自然に見えます。ここで本人主導ではないと推測します。(あくまで個人的な推測なので異論は認めますよ。)
そしてサンタナのマネジメント側はサンタナの事を理解していると思われるので、無し。外部からの提案を取り入れる可能性は予測できないので、無し。
そう考えると今回の企画物アルバムを提案したのはレコード会社側なのではないかと。レコード会社だと何年間の間に何枚新作を出すとかそんな契約も存在する可能性は大いにありえますし、ロックの名曲のカバーアルバムをサンタナがリリースしたら話題性もあるしそれなりの売上が見込めるであろうと皮算用をするのは不自然ではないと思います。
そこでレコード会社が選曲をしてサンタナに提案をして、どの曲が良いか、誰と共演したいか、そんなことを詰めていって完成したのがこのアルバムではないかと。
ライナーノーツとか読みながらアルバムを聴いていたら、音楽とは直接関係が無いことばかりを妄想してしまうようなアルバムでした。
曲も良いし、サンタナの演奏も良いと思うし(ライブほどではないけど)、悪くないアルバムなんですけどね。ただ、薄い。ロブ・トーマスとかミシェル・ブランチと共演した曲と比べると今回の収録曲のコラボレーションは薄い。内容がオリジナルと比べると薄く感じてしまうんです。
先述した『Clapton』だってカバー曲が多数収録されていますが、確実にClapton本人が好きだと思われる曲なので理解力(インプット)が違うと思うので表現力(アウトプット)が全く違うと思うんです。そこにミュージシャンとして作品に向きあう姿勢が違ってSantanaの新譜は音楽を聴いていても音楽とは違うことを考えてしまったと思います。
Santanaファンの方には少々眉間にシワが寄ってしまうような感想になってしまいましたが、だいたいこんな感じです。
ついでに言うと、SantanaとClaptonが共演しているライブとか好きです。僕の中でSantanaもすごく大きな存在だったので今回のSantanaの新譜は残念です。
他人がこういうの書いていたらお前何様だよと思うレベルの内容で申し訳ない。
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