僕は約2年ほど某コンビニチェーン店でアルバイトをしていたことがあります。
しかもそのコンビニは個人オーナーのお店としては珍しく、他のお店の店長や本部のかたが視察にくるようなお店でした。商品の陳列であったり、お店のきれいさや接客の良さなどいろいろな面で評価が高く、駅前という立地条件からその加盟店の中では売上も高いほうだったと思います。
しかし、そんなお店でも賞味期限切れのお弁当やおにぎりなどが発生します。お店によっては全て廃棄処分になったり、オーナーの意向次第ではスタッフのごはんになったり、オーナーが自宅に持ち帰ったりする場合があります。
大量に廃棄品(僕が働いていたお店では”ロス”と呼んでいました)が出るともったいないという気持ちになり、ロスが無かったら無いでもうちょっと仕入れておけばもっと売れたかもしれないという気持ちになったり、売れても売れなくても微妙な気持ちになったものです。
そして最近、セブンイレブンの加盟店で廃棄になりそうなお弁当を値引きして販売するという行為(それを”見切り販売”というらしいです)が本部と加盟店の間で問題になっているそうで、公正取引委員会も出てきたとか……。
それでこの問題なのですが、食べ物が廃棄処分されるよりも利益が少なくなっても赤字にならない程度に値引きして誰かに買ってもらって食べてもらったほうが絶対に良いと思うひとのほうが多いと思うのですが、どうなんでしょうか。世界にはたくさん食べたくても食べられないひとたちがいると言われているのに。
セブンイレブン側が値引き販売を認めないのは社会的にどうなの?って気がします。なんというか、粗利とか売上とか単価とかのデータの前年比とか先月比とか比較しにくくなるとかそんな理由で値引き販売を認めないのではないかという気がしなくもないです。廃棄処分になった分だけマイナスになるよりは赤字にならない程度の売上がでているほうが良いと思います。
そんなことを考えていたら先月末に公正取引委員会がセブンイレブンに排除措置命令を出す意向を固めていたらしいです。しかし、これでいわゆる見切り販売を完全に認めてしまった場合、顧客がその見切り販売商品を狙って買うひとが増えたらそれはそれで売上減に繋がる可能性がありますよね? それを考えるとセブンイレブン本部の気持ちもわからなくもないかなーと思ったりします。でも賞味期限が近い食べ物ってやっぱり味は落ちるしそうでもないかな。やっぱり複雑ですね。
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