久しぶりに
ながたひろみさんが主催するしらまめ会に行ってきました。
しらまめ会は弾き語りがメインのイベントで様々な方が出演されています。僕が初めてしらまめ会に参加したのは2003年11月8日で7回目の会でした。当時ものすごく入れ込んでいた
wafflesというバンドのピアノボーカルの大野恭子さんがソロで出演するという事がきっかけでした。
今思い出してみればものすごく良いライブイベントでした。
長谷川恭子さんはその日が初めてのライブ。ギターをはじめて1年ぐらい、曲を作りはじめて半年ぐらいだったそうです。でもそれは聴くに耐えない物ではなくて、ゆっくりと会場を包み込む柔らかいメロディーと素直に伸びていく透明な歌声で僕の心の中にある弾き語りに対する重たい先入観を溶かし消してくれた様です。
イベント主催者のながたひろみさんはフィンガーピッキングが素晴らしくそれに人柄をよく映し出した曲と歌をきれいに乗せる事ができる希有なシンガーソングライターです。ながたさんほど歌を歌いながらフィンガーピッキングで伴奏をきれいに演奏できる人を僕は観たことがありませんでした。ながたさんの指遣いはとても忙しいのですがそこから聞こえてくる軽やかで尚かつあたたかい空色のギターと歌声には弾き語りというスタイルに対してひとつの結論を導き出してくれているかの様です。当時CDを買わなかったのを非常に悔やんでいます。
しらまめ会7で大野恭子さんもとても素晴らしい音楽を伝えてくれました。「girl like girl」「春舞人」(当時は仮タイトルで「永台橋にて」だったと思います。)「BAG」(当時は「MY BAG」でした。)「たびびとより青へ」と当時の未発表曲を中心に演奏されたのですが、どの曲もどの曲も心の奥底まで鳴り響く素晴らしいものでした。その後にこれらの楽曲はCD発売され、僕は今でもiPodで頻繁に聴いています。特に「春舞人」「BAG」「たびびとより青へ」は音楽への想い、未来への自分、未来へ続く一歩を踏み出す決心を歌っている曲です。去年聴いたヒット曲すら思い出せないのに僕は4年前に聴いたこれらの楽曲を今でも大切にしています。
未来が見えなかった僕に光を差し込んでくれたのはwafflesの音楽。それは2003年1月の事でした。それから10ヶ月後のしらまめ会7は僕にとってとても大切な日になっています。
そんなとてもすてきな弾き語りイベントも今回で19回目です。出演者は全4組だったのですが、4組中3組が上記の3組でした。今回も良い音楽に触れる事ができました。しらまめ会に参加するのはこれが5回目でどの回も素晴らしかったのですが、その中でもやはり初参加の7が最も強く印象に残っています。
ただ、その時に唯一後悔しているのが当時運営していたサイトに載せたしらまめ会7の感想でした。下記の通り長谷川恭子さんの事ばかり書いていました。
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忘れられない女がいる。 2003/11/12
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ずばりそれは長谷川恭子。
間違ってもこっちではない。
11/8の四谷天窓のライブの出演者だ。
なんとこのライブが初ライブだったそうだ。
ギターを手にしてから約1年(らしい)。
曲を作り出してから約半年(らしい)。
すげぇ(いろいろな意味で)。
アコースティックギター1本の弾き語りで、
何故かストロークが苦手でほとんどアルペジオだった。
よく巻弦がキュッと音が鳴っていたのは御愛嬌。
しかし、声がとてもきれいでびっくりした。
唄い方も癖が無くてストレートに耳に入ってくる。
メロディは豊かというわけではないが、
やわらかいアルペジオに乗ってとても美しい。
wafflesの大野恭子以来の衝撃。
だが、情報がない。
初ライブというだけあって、
オフィシャルサイトすら見当たらない。
検索しても四谷天窓とwafflesとしらまめ会ぐらいしか見つからなかった。
果たして次のライブはあるのだろうか?
っていうか、あんな人材が埋もれているなんてもったいなさすぎる!!
来年以降の紅茶唄に出演とか無理ですかねぇ?
無理ですかねぇ?
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3組ともとても良かったのですが中でもいちばん素晴らしかったのは大野さんでした。その事を書かなかったのを今更ながらとても後悔しています。この僕の更新の数日後に大野さんの個人サイト「yellow pop」(こんなタイトルだったと思います)に「すてきと呼ばれたい」というタイトルで『わたしよりあの人の唄のほうが、すてきだよね』といった内容がアップされていたのを思い出しました。アクセス解析と当時のwafflesのオフィシャルで使われていたteacup掲示板に記載されていたホスト名で本人に見られていた事を確信しちょっと恥ずかしかったです。それからけっこう調子に乗ってました。
当時はhatoというハンドルネームで”wafflesのキモヲタhatoです。”とか文頭でよく使っていました。当時は今と比べると不適切な文章が多かったと思います。その点は非常に申し訳なく思っています。でもやっぱりwafflesの音楽は大好きでこれからも聴き続けていくと思います。枯れない才能に期待をしています。
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