Line6のvariax acoustic 700(ナチュラル)を中古で買いました。
先週、ピックアップを内蔵したアコースティックギターを探しに池袋の楽器屋さんめぐりをしていたのですが、中々良いものが見つからず、5万円前後の予算じゃ良いのなんて無いよなーと諦めて帰宅したのです。
それで帰宅してからなんとなく楽器屋さんのHPを見ていたら見つけてしまいました。Line6のvariax acoustic 700を。
それで翌日、仕事帰りに楽器屋さんに行こうとしたのですが、会社帰りで閉店時間20時を過ぎてしまったのです。それでも数分ぐらいはお店は閉まっていないだろうと期待と諦めが入り混じりつつも行ったら、店員さんは「お決まりでしたらどうぞ」と営業スマイルで入れてくれました。
まず試奏しようとして驚いたのがvariax acoustic 700の重たさでした。variax acoustic 300は普通のアコースティックギターみたいに軽いのですが、variax acoustic 700はエレキギターと同じぐらいの重たさでした。重さはストラトとレスポールの中間ぐらい? 見た目は300とほとんど同じなのに。
そして音ですが、variax acoustic 700は16種類のギターや三味線、シタールなどをモデリングしています。(variax acoustic 300はMartinの0-18とGibsonのD45の2本だけモデリングしています。)
お店で試奏した時と今日家に届いてから弾いてみた感想を簡単に……。
1941年製 Martin 17
正直、悪くないけどあまり好みではないです。
これは好みだけの問題かなと。
と、思ったのですが、スタジオで大きな音を出したら印象が変わりました。これはこれでありかなと。
1946年製 Martin 000-28
1960年製 Martin D-21
1954年製 Gibson J45
1951年製 Gibson SJ-200
この4本は本当に良いと思いました。
有名なモデルってやっぱりすごいですね。
これらの本物を揃えるとしたらいくらになるんだろう。
この4本の音色を楽しむだけでも買う価値があったと思います。
1933年製 Selmer Maccaferri(ジプシーギター)
1951年製 D'Angelico New Yorker(フルアコというよりはピックギター?)
この2本の音は僕は使いこなせなさそうです。
全く誤魔化しが利かない感じがします。
この2本もスタジオで大きな音を出したら印象が変わりました。
僕は下手なので無理ですが、うまいひとが弾いたらかなりいけそうです。
1958年製 Manuel Velazquez
スチール弦とモニタースピーカーから出てくる音が同時に聞こえてるせいか、いまいちナイロン弦な感じがしないです。録音するとまた違って聞こえるのかな……。素直にナイロン弦のギターを弾いたほうが良いと言えばそうなんですが。
スタジオで大きな音を出したらナイロン弦の音がだいぶんいい感じでした。巻弦もうまいこと再現されていた気がします。
1973年製 Guild F412
1935年製 Stella Auditorium
この2本は12弦ギターのモデリングです。
設定次第では6弦じゃないの? って感じにもなりますし、エレアコっぽい感じにもなります。特にGuildは音のバリエーションが幅広いです。12弦とか10弦ギターとか弦が多いと交換がめんどうですが、variaxは6本の弦で12弦っぽい音を出せるのが良いですね。
1939年製 National Reso-Phonic Style "O"
1937年製 Dobro Model 27
リゾネーターとかドブロというタイプのギターです。ボディの一部に金属を使用しているので、他のアコースティックギターと比べると響きが綺羅びやかなイメージを持っていたのですが、このモデルは期待していた音色ではなかったです。僕は使いこなせないなと思いました。
スタジオで大きな音を出したら綺羅びやかな感じに! やっぱり大きな音出すか録音しないとわからないですね。
Gibson Mastertone
バンジョーのモデリングです。
でも本物のバンジョーみたいな乾いた音は出ないです。
これも大きな音だとだいぶんバンジョーらしくなります。
しかし、いまいち。
カントリーっぽい弾き方ができるひとならきっと使いこなせるのかな。
マンドラ
マンドリンの大きいやつらしいです。
この音色を僕は使いこなせなる気がしないです。
三味線
正直、好みうんぬんではなく使えない音だと思います。
これはvariax acoustic 700の中でいちばん使えない音色だと思います。
シタール
ギター以外のモデリングの中ではいちばん良いですね。
複弦の独特な響きもするので予想外な音が鳴ったりします。
僕がミュートしきれていないからですかね。
エレクトリックシタールのほうが使いやすそうな感じがしますが、本物のシタールと同様に複弦を張らないといけないのでかなりめんどうなイメージ。variaxなら6本で済むのでこっちのほうが楽で良いと思います。
お店ではエレキギター用のアンプ、自宅ではFA-66につないでモニタースピーカーから音を出しました。お店のひとが言っていた通り、自宅のほうが良い音でした。
それにしてもフライトケースどうしよう……。前オーナーさんが特注で作ったらしいのですが、僕はフライトケースに入れて運搬したりすることがないのででかくて邪魔です。それにしても前オーナーって誰なんだろう。フライトケース作るってことはきっとツアーに出たりするギタリストだとは思うのですが。
でもフライトケースが付いて69800円だったら激安だって思えばそれでいいかな。acoustic 300と比べると弾きやすくて細かい作りも良いです。さすがに定価が2倍ぐらい差があるだけのことはあるかと。
あとLine6のvariaxシリーズは最近はほとんど売られていないですね。人気ないんですかね。エレキギターとベースのvariaxは見た目が微妙ですが、acousticシリーズはシンプルでいいなーと思うんですけど。少なくともacousticシリーズは音もけっこう良いと思うのですがあまり売れていないイメージ。本物が好きなんですかね。みんな。
variax acousticシリーズのコストパフォーマンスは異常だと思います。良いエレアコを探しているひとにはおすすめです。あまり見当たらないですけど。
700と300だと微妙にボディシェイプが違うらしく、300はフライトケースに入りません。さすが特注専用ケース。
※関連エントリー
また病気が……。Line6 variax acoustic 300とか買っちゃった。
http://yskn.blog.shinobi.jp/Entry/304/4月25日、追記。
Line6 POD X3にはvariax用のプリセットがあって、それにつなげるとキラキラ感が出ます。もちろんオーディオインターフェイスに繋いで素に近い状態で録音しても良い音ですけどね。お好みで使い分ければ良いかなと思います。
2011/09/17追記
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