2月10日発売予定のASKAライフタイムベストソングス『12』の試聴会が先日ビクタースタジオで行われました。
試聴者は抽選だったので僕もいちおう応募したのですが見事ハズレ。でも、twitterでフォローしている@tekutekutoronさんが運良く抽選で当選されていました。そしてその感想をtwitterにpostされていたので転載します。
**以下、転載。**********
ASKA「12」試聴会、(多分)大激戦の抽選を勝ち抜いて参加したというのに、まるでそれについてつぶやくこともできずすごいあせってたんだけど、やっと今日休みになったのでふりかえるのだ。あの日のこと・・・それは11時10分前。
指定されたのはビクタースタジオ。最寄り駅は千駄ヶ谷もしくは大江戸線国立競技場前。なんてワタクシには優しいんでしょう。時間も読みやすいし。でもって、予定通り10時45分過ぎくらいに現地到着。
当日も実況してたけど、ホントに人がいなくて驚愕。いる人も、みんなこんな状況に戸惑ってる。これといって係の人もいないし。そこではたと気づく。「そういやレコーディングスタジオで試聴っていってたな。考えたら、そんなところにそんなに大勢人が入れるわけがない。マジで狭き門だったのかな?」
11時ジャスト。やっと会社のシャッターが開いて受付開始。もちろん身分証必須。無事パスをもらって1Fロビーにて待機。30分から始めるって。あらけっこう待つのね。厳戒態勢って訳じゃないけど、トイレ以外立ち歩かないように!と見張りまでいる状態で、みんなシーンとしてただ待ってる。
11時30分になっていよいよ移動。3Fスタジオ。http://bit.ly/becEFKこの部屋。ね?狭いでしょ?いや本来の使用目的には充分なんだけど、試聴会するには狭い。だからたったの12人。
まずはユニバーサル?(たぶん)の広報の方からご挨拶。続いてレコーディングディレクターの・・・ええ・・お名前失念。失礼。の方から裏話など。
内容を覚えてる限り。・・・・「皆さんオリジナルアルバムを待ってらっしゃいますよね?ということはわかっていますが、作っているんですが・・もう長い間。途中にツアーがあったり、このカバーもかれこれ半年くらいかけて作ってます。」・・・・・いろいろ並行してやってるわけですなあ。
「最近我々はASKAさんのUNI-VERSEの歌詞にも出てくる“願いのリレー”という言葉を非常に大事に感じている。ASKAさんの過去の歌たちのなかにも、その時々のいろんな願いが込められていて、それを新たに生まれ変わらせて一つにすることで、このアルバム自体が(続く)
「(続き)願いのリレーになるのではないかと思っています。12曲というのもたまたまではなく、物事の単位って、10より12の方がしっくり来るように最近思えるというASKAさんの考えから来ています」12の話はクリスマスライブの時もしてたね。それについてはわかる気もする。
数の単位じゃないけど、メートル法より、人間の躰を元にして考えられた尺貫法やフィート方の方が、なんとなく人間が掴みやすいらしいという話もあったし。12って、2でも3でも4でも割れて、いろいろ便利で優しい数でもあるよね。ま、そんな話は置いといて。
さらにD氏の話「実はこのスタジオは『君が愛を語れ』を録音したスタジオです。ここで一番広いスタジオです」といって、スタジオ内の明りを入れて見せてくれた。私達がいるルームよりもずっと広い。「『君が・・』は、このスタジオで、せーの、の一発録りでレコーディングしました」
「普通のレコーディングは音を重ねて切り貼りして作るんですが、一発録りだからこそのグルーブ感をこの曲では感じてもらえると思う。」
澤近氏と十川氏が共同アレンジしたというのも確かこの曲。ほかも、この両氏はかつて自分がアレンジしてヒットした曲のリアレンジもやってて、昔の自分への挑戦にもなってる、と。
というようなお話の後、まずはLoveSongと君が愛を語れのPV鑑賞。何インチのモニターだろう?この人数で見るには小さいモニターを食い入るように鑑賞wしかも遠いんだこれが。
まずLoveSong.のPV.。他の誰かもどこかで書いていたけど、愛する女性に向けた歌、というイメージから、もっと広い愛に変化、といった感じ。野口健さんと女性モデルのカップルにはじまり、人が人の背中を抱きしめながら繋がっていく絵が延々と続く。老若男女、日本人も外国人も。
つながり続ける人の中にASKAも。野球のユニフォームを着た子供はいるのにサッカー少年はいないなあ、とかぼんやり考えながら見る。そしてできた大きな列の先頭にいる野口氏の手には長い紐?か鎖。高くて厚い壁に繋がっているその鎖を大勢で引っ張り、壁を崩していく、という流れになっている。
「君が思うよりも僕は君が好き」というフレーズは、何も恋人に向けただけのものじゃない、って感じかな。この絵の合間に、歌うASKAの映像が混じるわけです。
ASKA、歌ってるときも、繋がる人の中にいるときもスーツなんだけど、繋がる人たちの時はもっとラフな格好がよかったなあ。せっかく「ASKAさんがこんなに笑顔でいるPVは珍しいと思います。本人はすごく恥ずかしがってました(D氏)」っていうくらいの笑顔全開なわけで。シャツとGパンとか。
続いて「君が愛を語れ」。こちらは制作&レコーディング風景をかっこよさげに編集した由緒正しき雰囲気。「澤近さんと十川さんとASKAさんが集まってアレンジをいじってる風景は感動的で、この様子はしっかり記録してあります(D氏)」らしいのですが、PV以外でも見るチャンスはあるのだろうか。
まだ「12」本体の感想をまるでつぶやいていないのに疲れてきたw
さてと。ASKA「12」試聴会。いよいよ本番がやってきた。約1時間。こんなところに入れる機会は2度とないだろうなあと思うので、とにかく聴くことに専念。狙い通り、ほぼ中央の席をGETできたし、超ぜいたく。私は生まれて初めて、「オーディオに凝る人」の気持ちがわかった気がします。
音の粒だち、立体感、何もかもが違うですよ!ミュージシャンが、そしてASKAが、目の前で歌ってるような気さえしてくる。息づかいや、ほんの1フレーズにこめる工夫、までが聞こえる気がした。でも同時に、ASKAが「できあがったものをカーステとかで聴いてみる」とかつて言ってたのもわかる。
ASKAたちがレコーディングに込めた音、そのすべてを聴く環境は、ほとんどのリスナーは持ってない。私ももちろんそうだし。だからカーステで聴いて、実際の聴き手がどんな音で聴くことになるのか知ることは必要なんだろうね。あの頃よりも今はさらにチープな環境で音楽聴くことが多そうだ。
一つ一つの曲については、アレンジについてじっくり語るほど音楽にくわしいとも言えないし、私個人の好みでいえば、スゲーいい!っていうのもう~んいまいち、と感じるのもあったので、くわしい言及はさけて、ざっくり行こうと思います。
でもとにかく待ちわびてるファンの皆様、しばらく「12」のこと考えるのやめて、特に曲順なんか絶対に覚えないで、まっしろな気分で10日にCD聴くのオススメ!あの曲と言えばあのフレーズ、あのイントロ、それを考えずに聴くといいよ!AliveinLiveの楽しみがもう一度!
D氏も「stampの時は実験色が濃かったけど、今回は違う。これからのASKAの音を作っていく気持ちで・・」と言っておられました。
ASKAのVocalは、とても伸びやかで歌うのが楽しそうな気がしたよ、全体に。「はじまりはいつも雨」の「はじ~まり~は~♪」は「はじまりは」になってて、これが嫌いな人は残念だろうけど、私はそうでもないのでOKでした。
「月近」は、もうLiveがよすぎて、CD聴くたびに物足りなさが募るばかりだったので長らく聴かなかったんだけど、今回はLiveで培われた深い歌になっててよかった。それでいて、マイゲーなんかともまた違うのよ!特に前半。続く。
続き。ワタシはこの歌に、一人きりで傷に耐える、というか、繭にくるまるように自分を守ってる姿は恋人にも家族にも見せない、どんな近しい人の存在も拒否する、ある意味プライドの高い人を、いつもイメージしてきたんだけど、今回の前半というか歌い出しのところでは・・・続く
続き。今回はもっと弱ってて、もっとデリケートで、もしかしたら「恋人も知らない一人の男」を、今自分に見せようとしてくれてるのかもしれない、そんな気がしました。でもこれは、さっきも言ったみたいに、あの音環境で細かい息づかいまでも聴けたからなのかもしれないし、とにかく私の個人的感想。
あと、「伝わりますか」。木村大さんをゲストに迎えての1曲。ギターと歌。これだけの究極のシンプル。ASKAの歌は、言葉を伝えるというよりも、ギターを伴奏にして奏でるヴァイオリンか何か・・弦楽器ね。何かそんな風に感じました。楽器と楽器のデュエット。
PRIDEは、クリスマスライブで披露されていたバージョンだった、かな?途中から原曲がでてくるやつ・・たぶん。あのイントロ、なんかミサ曲、っていうか、教会で聴くメロディみたいだよね。私はこのバージョンも、WALKツアー版もそれぞれ好きです。「僕は歩く」それがすべてだよね。
お・や・す・み。LP知ってますwww一応、まだ子供だったんだからね!と力説しておきます。それでも最後の「・・・おやすみ」を聞くのに必死なお子ちゃまでした。そうとうな鼻声で歌われてたあの歌、あの頃はアパートか何かで、まだ一緒に住んでもいないかもしれない若い恋人同士。
今の「お・や・す・み」は、すでに長い時を共に過ごしたパートナーが歌ってくれる「お・や・す・み」でございました。途中、goodnightのフレーズがちょっと入ってた?と思うのは気のせい?かもしれないのであまり当てにしないように。
つらつらと個人的感想を申し述べてきました。ふう。終了後TakaIYAMAさんも言ってたけど「口コミ宣伝して下さい!」という広報の方のお言葉wwその時「TV出ますか?」という質問があって「出ます、今は言えませんが」と答えてたのがSONGSだったわけですね。がんばってもっと出なよ~w
ってな感じで無事終了。1Fに降りてきたら、FC当選と思われる十数人が、1時間半前の私たちと同じようにシーンとしながらロビーに座ってました。FCは2回分当選してたらしいのですね。全部で36人くらいなのかな。本当によく当たったもんだ。倍率を知りたいです。今年の運使い果たした?
チャゲアス一筋何十年というわけでもなく(途中離れたことが何回もある)、有力なブログ持ちでもない私が当たっちゃってすみませんという気もしますが、とりあえずがんばって書いたので、適当にRTして下さるなり、ブログなどで引用して下さるなりしていただけると広報の方にも顔向けできます。
これにてASKA「12」試聴会レポ終了。何か思い出したらまたつぶやきます。最初に書き始めてから何時間たってんだwwこの努力だけは誰か誉めて~~ww
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以上、@tekutekutoronさんのtwitterのpostからの転載でした。
すごく……ながいです……。
お疲れ様です。
ついでにファンではないひと向けに補足しますと、「月近」とははASKAソロアルバム『never end』に収録されている「月が近づけば少しはましだろう」の略です。
早く『12』聴きたいです。
[11回]